MSG向けセミナーの開催

2019年8月23日

プロジェクトチームは、8月23日に、政府機関・採取企業・市民団体から構成されるマルチステークホルダーグループ(MSG)メンバー機関に対する能力向上の目的で、セミナーを開催しました。首都ポートモレスビー市内の会場を終日使用し、総勢28名が参加しました。

今回のセミナーは、EITI報告書を作成する独立管理人とプロジェクトチームとの共催の形をとり、午前は独立管理人がEITIの概要、2018年EITI報告書に盛り込む内容、および報告機関がデータや情報を記入して独立管理人に提出するテンプレートについて説明を行いました。昼食に引き続き、プロジェクトチームによるMSG向けセミナーが行われました。

MSG向けセミナーは、プロジェクトチームの専門家をファシリテーターとして、前半の講義と後半のグループワークの2部構成で実施しました。講義では、プロジェクトチームの専門家が、EITI報告書の概要およびEITI加盟国が達成すべき主要な2要件「網羅性」「データ品質」につき、他国事例を交えて解説を行いました。主要な2要件のうち、「網羅性」とは、一国の主要な採取収入が漏れなく報告の対象となっていること、「データ品質」とは、報告された採取収入の正確性が報告機関によって保証されていることをいい、いずれもPNGEITIの主要課題としてプロジェクト成果に含まれています。

後半のグループワークでは、参加者を5グループに分け、各グループを国に見立てて一国の資源収入に関する模擬的な情報開示に取り組んでもらいました。参加者は、プロジェクトチームの専門家が予め準備した国ごとの採取企業別資源収入データを用い、報告書の「網羅性」の理解度を深めつつゲーム的要素も楽しみながら、グループ別に情報開示の結果を発表しました。

参加者からのセミナーに対する満足度は高く、資源採取活動が展開されている他州での実施も含め、参加対象に応じた内容で今後も同様の機会を設けることが期待されています。

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プロジェクトチームによるセミナーの様子