テクニカル・ワーキンググループ会合への参加

2019年10月25日

ノルウェーに本部を置くEITIの理事会は、EITI加盟各国が発行する報告書等の情報に基づき、定期的に各国のEITIに関する活動の評価および格付けを実施します。格付けは四段階に分かれており、EITI加盟国は最終的に最上位の評価である「十分な進展(Satisfactory Progress)」の格付けを得る必要があります。パプアニューギニアに対しては、2018年4月に初めての検証が実施されて、上から二番目の評価である「意味ある進展(Meaningful Progress)」の格付けを得ました。PNGEITIに対する次回の検証は、2020年4月に予定されています。このため、PNGEITIでは、2019年10月11日のマルチステークホルダー会合で設立承認されたテクニカル・ワーキンググループが中心となって、次回の検証に向けた対策を検討・モニタリングすることになりました。

テクニカル・ワーキンググループの第一回会合は、2019年10月25日にミルン湾州の州都アロタウで開催されました。テクニカル・ワーキンググループの第一回会合は実施され、主要な報告機関から総勢15名が参加しました。本プロジェクトからも専門家が参加しました。

2018年4月の第1回検証では、計15項目の改善の必要性が指摘されました。本プロジェクトでは、このうち5項目に関する改善を実施するべく活動を行っています。会合の中で、専門家やカウンターパートからは、プロジェクトが重点的に支援している石油・ガス資源のライセンス・生産量・収入のデータ整備・公開や、PNGEITIで報告する資源収入の網羅性やデータの品質に関するセミナーの開催に関して報告し、参加者との意見交換を行いました。また、次回の検証に向けて引き続き課題となっている項目の改善およびモニタリングを進めていくことを確認しました。

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テクニカル・ワーキンググループ会合の様子