プロジェクト第2期が始まり、各種会議のオンライン開催や成果別の研修実施を進めています

2020年8月17日

COVID-19の世界的流行による日本側専門家の渡航制限がある中、オンライン会議ソフトやメッセージ・通話アプリなどを使って、ルワンダにいるカウンターパートや現地スタッフと連携をとりプロジェクト活動を継続しています。

7月10日には、ルワンダ(4カ所)と日本(1カ所)を遠隔で繋ぐ初めての試みとして、オンラインによる第5回タスクフォース(TF)会議を開催しました。本会議では、以下の提案・協議が行われました。
・第1期(2019年4月~2020年3月)の振り返りと今年4月に開始した第2期(2020年4月~2022年3月)ワーク・プラン案の説明
・各成果に係る改善計画/研修実施計画の詳細説明とグループセッション
・プロジェクト目標に関する評価指標見直しの提案と協議
会議に使用した機器の調整やインターネット接続不良などオンラインならではの難しさもありましたが、久しぶりに各地区のTFメンバーと顔を合わせて議論を行い、充実した時間となりました。

また8月13日にも、ルワンダ(1カ所)と日本(2カ所)を繋いで、第3回合同調整委員会(JCC)会議が開催されました。本会議では、第5回TF会議の結果を踏まえ、以下について活発な質疑応答が行われました。
・第1期の振り返りと第2期ワーク・プランの承認
・各成果に係る改善計画/研修実施計画の提案と協議
・評価指標の見直しの提案と協議

さらに、遠く離れたカウンターパートや現地スタッフと日本側専門家が力を合わせ、現地の様子を確認しながら、成果別の各種研修も進めています。灌漑水利組合(IWUO)の組織運営(成果2)に関しては、第1期中に実施したプレ研修の内容を踏まえ、東部県モデル地区において段階的にIWUOの設立・再構築を行っています。維持管理(成果3)・水管理(成果4)については、現地リソースを積極的に活用し、土木基礎講義・実習を開始しています。営農(成果5)では、稲わらを利用した堆肥作り研修を実施したほか、民間企業の進出が著しいンゴマ郡モデル地区の農協・IWUOメンバーを対象に、契約栽培を行っている優良事例地区へのスタディツアーを行いました。今後、第3回JCC会議で承認されたワーク・プラン及び改善計画/研修実施計画に従って、東部県のルワナガナ郡、ンゴマ郡での研修活動を先行させつつ、南部県ギサガラ郡のIWUO設立支援に着手する予定です。

(WAMCABインターン:九州大M1 三島 はるか)

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第5回TFリモート会議

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ンゴマ郡モデル地区での土木基礎実習の様子