現状分析調査 ステップ2:病院スタッフへのインタビューと観察調査

2020年2月28日

現状分析調査ステップ1を経て、PRESSMNフェーズ3から活動対象となった病院での調査(観察・質問紙)を、2020年2月に実施しました。

観察調査には分娩室に勤務する助産師36名が参加して下さり、保健社会活動省母子保健局の助産師、州医務局のリプロダクティブヘルスコーディネーターと日本人専門家がチームを組み、産婦の入院から出産を経て2時間経過するまでの助産師のケアやアセスメントについて、チェックリストを基に観察しました。助産師たちは異常分娩や搬送例が多く忙しい中でも、産婦に寄り添ってケアをしていましたが、不必要な医療介入を行っている、定義を正確に理解していないなどの問題も見えてきました。

質問紙調査は産婦人科病棟に勤務する医師と助産師・看護師、計186名に対して個別インタビュー形式で行いました。病院の改築の必要性や、機材や薬剤の不足などが課題として挙げられ、病院、州医務局、保健社会活動省が協働して改善が必要である点が多いことがわかりました。「問題なく出産介助が終了した時が嬉しい。」「母や新生児の死亡をなくしたい。」という熱い思いも率直に語ってくれました。

調査結果を現在まとめており、今後関係機関と共有し活動計画に繋げていく予定です。

【画像】

タンバクンダ州病院にて 研修を受けたナショナルスタッフが助産師へのインタビュー調査を実施している様子

【画像】

ティエス州チバワンヌ病院にて 観察調査後、母新生児課課員より調査結果をフィードバックしている様子

【画像】

ジガンショール州平和病院にて 新生児ケアを受けたのち、母親のベッドで過ごす双子のひとり