再赴任後のサンルイ州訪問

2020年12月28日

ティエス州に続いてセネガルの北に位置するサンルイ州を訪問してきました。サンルイ州はモーリタニア国境と接し、東西に横に長い州です。セネガル川の河口に浮かぶ三角州はサン・ルイ島と呼ばれ、その中心部の街は世界遺産に登録されています。サン・テグジュペリが「星の王子様」を書いた場所としても良く知られており、通常は多数の観光客が訪れていますが今回の訪問ではクリスマス近い時期であるにも関わらず、COVID-19感染拡大の影響により、ほとんど観光客を見かけることはありませんでした。

そのサン・ルイ島にプロジェクトが支援するサンルイ州病院があります。多くの合併症の妊産婦が搬送され、助産師や医師は昼食をとる時間もなく働いています。セネガルの首都ダカールからサンルイまでは車で約3時間半かかりますが、プロジェクトが支援しているサンルイ州内にあるNDIOUM病院までは、サンルイ市街からさらに222キロメートルあり、1日がかりの旅です。道程の中でコミュニティの様子や生活状況、病院までのアクセスの難しさなどを学び取ることができます。

今回の訪問では、病院で忙しくともモチベーションを持ち勤務している医師や助産師長たちとの対話を通じ、本プロジェクトの活動が現場の医師や助産師たちにとってより実質的な支援となるよう、プロジェクトとして引き続き尽力していく必要があると改めて認識しました。

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