研修後スーパービジョン

2022年4月1日

2022年2月21日~26日にタンバクンダ州で、2月28日~3月4日にジガンショール州で、昨年実施したリスペクトフルケア研修後3か月目のスーパービジョンを行いました。日本人専門家にとって初めて訪問する施設もあり、研修生の様子と共に研修生が働いている環境を理解する非常に良い機会となりました。

スーパービジョンは研修モジュールに沿って、出産介助や新生児のケアの観察だけではなく、臨床実習の状況や、搬送と逆搬送についても確認します。

初日は準備委会議を行い、スーパービジョングリッドを全員で確認するとともに、それぞれのグループが訪問する先の研修生について情報を共有します。実際のスーパービジョンでは、まず施設長に面会をしてスーパービジョンの目的と方法などを説明し、その後実際に分娩室で研修生の様子を観察しました。必ずしも出産があるわけではありませんので、その時には二人一組になったスーパーバイザーの内一人が患者役になってシミュレーションを行います。本当の産婦さながらの白熱した演技に、戸惑うのは研修生だけにとどまらず、相方のスーパーバイザーも「本当におなかが痛くなったのかと思った」と驚きながら研修生の対応を観察していました。

最終日は反省会で、それぞれのグループの観察した状況をパワーポイントでプレゼンを行い、質疑応答が行われました。タンバクンダ州では、スーパービジョン中に実際の搬送ケースがあったこと、出産時の新生児ケアについて小児科医師が手を取って指導したことなども報告されました。焼却炉が州内で1つしか稼働していないという問題も議論されました。問題として残ったことは州医務局、保健省、プロジェクトでフォローしていくと共に、研修後6か月目に実施するスーパービジョンで今回の問題点が解決されているかどうかを確認していく予定です。

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タンバクンダ州で新生児ケアの指導している様子

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ジガンショール州で研修生と振り返りをしている様子