公共水栓の利用促進のための啓発活動を実施

2023年4月1日

無償資金協力「ジュバ市水供給改善計画」により浄水場が建設され、給水区域の住民はきれいで安全な水へのアクセスが容易になりました。浄水場と共に建設された公共水栓において安価に水を購入できるようになったため、運搬のための燃料費や人件費が上乗せされた給水車の水を購入できない人たちにとって、なくてはならない施設となりました。

南スーダン都市水道公社は給水開始に先立ち、本プロジェクト支援のもと、きれいで安全な水が安価で購入できる公共水栓を多くの住民に知ってもらうため1)ラジオでの情報発信、2)休日の広場でのステージイベント、3)地域のインフルエンサーを集めたオープン会議を通じた啓発活動を行いました。

1)ラジオでは、飲む水が健康にどのような影響を及ぼすかを伝える寸劇を英語とアラビア語で放送し、多くのリスナーにきれいな水の大切さを伝えました。2)ステージイベントでは、ダンスなどのエンターテイメントショーとQ&Aセッションを14カ所で大々的に実施しました。子供からお年寄りまで幅広い年齢層の住民に参加してもらうことができ、多くの質問が寄せられました。3)オープン会議は給水区域の3つのパヤム(区)で開催され、きれいで安全な水が供給されることや、施設の運営にはコミュニティの協力が必要なことを説明し、施設を歓迎する声と共に幅広い質問が寄せられました。

これらの活動を通して、住民の新施設への期待を大いに感じることができました。活動に参加した水道公社の職員は、活動を通してきれいで安全な水の大切さを十分に伝えることができたと手ごたえを感じており、今後の活動継続への意気込みを感じました。

啓発活動の効果も加わり、2023年1月29日の浄水場の運転開始以来、多くの公共水栓で水の売れ行きが好調であり、朝夕には水を汲みに来た人の行列ができます。

プロジェクトでは、この先も安定して安全な水を住民に供給できるよう水道公社を支援していきます。

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水道公社の啓発チーム会議

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ステージイベントでのQ&Aコーナー

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イベントに集まる人々

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オープン会議での意見交換