クショニヨン郡中央病院及びレバカント市中央病院の給水整備改修を実施。給水環境が大幅に改善しました。

2022年6月8日

2021年4月にプロジェクトデザインマトリックス(PDM)が大きく改訂されました(詳細は前回のプロジェクトニュースをご覧ください)。
新PDMでは、新型コロナウイルス感染症の流行により医療施設における感染症予防・衛生対策の必要性が高まったことから、クショニョン郡中央病院とレバカンド市中央病院への給水施設整備支援を追加活動として実施することになりました。

2021年10月から2022年2月まで両病院にて給水設備工事が実施されました。内容は、給水タンク・ポンプの設置、給水ポンプハウスの建設、病院内外の配管、病棟内のシンク・トイレ・シャワーの取り換えなどです。

工事前のクショニヨン郡中央病院・レバカント市中央病院では、給水圧の変動が大きく、安定した水の供給ができておりませんでしたが、工事後は安定した水圧で水の提供が可能となりました。クショニヨン郡中央病院では、工事前は朝3時間(6時~9時)、昼3時間(11時~13時)、夜3時間(16時~21時)の1日3回に給水が制限されていましたが、工事後は終日給水可能となりました。衛生設備の改修についても、使えなくなっていたトイレが全て使用可能となりました。
工事最終日には、各設備の使用方法及び維持管理のトレーニングを担当者に行いました。また、今後もトレーニング内容の確認ができるよう、給水ポンプの使用方法や維持管理方法が記載された説明書とトレーニングを録画したDVD教材を配布しました。

今回の給水設備工事により、両病院で十分な水量・水圧が確保できるようになったこと、また手洗い場やトイレ等の衛生設備が使用可能となったことにより、院内の衛生環境が大きく改善されました。各病院の関係者からは「大変満足しています。心より感謝します。」という言葉をいただけました。
プロジェクトでは、今後も給水設備の維持管理トレーニングやフォローアップ、感染症対策としての手洗いトレーニングを実施していきます。

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レバカント市中央病院での手洗いの様子。十分な水量で24時間手洗い可能となりました。

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レバカント市中央病院で建設されたポンプハウス。

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クショニヨン郡中央病院分娩室に水道が引かれ、分娩後に母親も手洗いができるようになりました。シンクの右側に見えるバケツが以前使っていた水汲みバケツです。

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クショニヨン郡中央病院分娩室に水道が引かれ、分娩後に母親も手洗いができるようになりました。シンクの右側に見えるバケツが以前使っていた水汲みバケツです。

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ポンプハウス内に設置された給水ポンプ及び給水タンク