No.10:自治体タスクフォース・ワークショップを開催しました

2016年10月24日

本プロジェクトの対象県は、「ファシリテーション」という新しい行政サービスを提供することによってコミュニティ・イニシアティブ(注1)(Community Initiatives: CIs)を促進していくことを目指しています。具体的には、既存のCIsを強化し、新規のCIsを創出し、それらを適切に支援するとともに、コミュニティの積極性を持続させていくことが期待されています。そのための中心となるのが、5〜6名の選出された県庁職員で構成される自治体タスクフォース(District Taskforce: DTF)です。

2016年3月9日〜11日にかけて、プロジェクトは、対象5県(ウランガ、モロゴロ、キロンベロ、バガモヨ、キサラウェ)のDTFを対象に3日間のワークショップを開催しました。これら対象県は、本プロジェクトの前フェーズより、約6年間にわたり改良O&ODに取り組んできており、成功経験を更に蓄積し、他の自治体のお手本となることが期待されています。今回のワークショップは、本プロジェクトの意義を再認識するとともに、DTFとしての役割の振り返り、及び、CIsを支援・促進するメカニズム構築に向けての取り組みについて議論するという狙いのもと開催されました。21名中19名のDTFメンバーが出席しました。

ワークショップでは、DTFによる活発な議論が行われ、県行政がCIsを支援することの重要性、DTFが果たす役割への更なる理解が深まりました。また、CIsを支援・促進するメカニズムについて参加者の理解を得られたことは、大きな進歩であり、今後、各自治体においてメカニズムを確立していくにあたっての基盤となります。O&ODチームは、今後も対象県への継続的な側面支援を通じて、自治体の能力強化及びメカニズムの構築を進めていきます。

(注)住民が自発的且つ主体的に意思決定と実施プロセスに参加をしている開発活動

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O&ODメンバーによるプレゼンテーション