No.16:マスタートレーナーの能力強化合宿

2017年7月20日

プロジェクトが目標とする成果の中には、改良O&ODの軸足となる研修システムの制度化があります。改良O&ODの実施と普及の地盤を固めるため、プロジェクトチームはこれまで改良O&ODに関する研修のマスタートレーナー候補の能力強化と彼らの母船であり改良O&ODにおける研修マネジメントの核となる地方自治研修所の組織強化に努めてきました。

プロジェクトでは2016年にマスタートレーナー候補1期生9名を育てました。引き続き2017年も2期生を育てるべく、7月9日から5日間にわたる研修を実施しました。11名の候補者がモロゴロに集結し、コミュニティ強化やコミュニティ・ファシリテーションに関する座学と実地研修を受けました。

今回は、経験を蓄積してきた1期生が2期生への座学と実地研修を担当しました。1期生の習熟度を測る意味もあったのですが、座学において参加型地域社会開発(PLSD)の論理的枠組みをしっかりと筋道を立てて説明できるまでに成長しています。

座学に続き、参加者はモロゴロ県グワタ郡のマセユ村に足を運びました。マセユ村は改良O&ODが導入されている村の中でも大きな成果を出している村です。2期生達はここで村の変化を座学で学んだセオリーに照らし合わせて少しずつ自分の経験としてきます。

今後更なる実地研修を経て、マスタートレーナー候補2期生達には、地方自治研修所の主要人材として研修開発の理解を深めていくことが期待されています。

【画像】

地方自治研修所長のマダレ氏による改良O&ODの背景と導入説明

【画像】

日本のPLSD研修卒業生であるローラント氏による参加型手法の説明

【画像】

建設中のマセユ村診療所を見学する参加者

【画像】

5つある集落の一つマジジ集落。2011年に開始した集落レベルでの幼稚園建設について語る集落長