No.19:シンギダ州、有望な郡ファシリテータと共に

2018年6月7日

タンザニア中部に位置するシンギダ州事務所の強いコミットメントにより、改良O&ODの導入に明るい期待が膨らみ始めた2018年。

州内全7県(注1)が州事務所の粘り強い調整を通しコミュニティとの協働体制を整えるべく立ち上がりました。

6月28日、地方自治研修所のトレーナーとプロジェクトチームが郡ファシリテータ研修(WF研修(注2))の実施のため、首都ドドマから北に245km走らせたシンギダの大地に降り立ちました。研修とフォローアップの諸経費は各県が限られた自主財源から捻出しました。

今回の研修の目的は、以下の2点です。
1)改良O&ODを広める中核研修所としての地方自治研修所の組織能力強化
2)展開モデルの一端としてやる気と能力のある県への対応

本研修は州内7県を2グループに分けて8月現在まで継続実施されています。

各県2郡、その1郡あたり3名の郡職員、つまり1県6名、総数7県42名に登る郡職員が座学と実地訓練を3ヶ月以上に渡り繰り返します。

今後、参加職員は座学での学びを現場に持ち込み、さらに現場で直面した課題を皆で共有し反復学習を続けることで、コミュニティとの適切な関わり、アプローチの選択を試行錯誤の中で見つけて行きます。
県行政としても、WFを有効に活用し、住民による自助努力をサポートしながら県とコミュニティの協働体制構築を目指していきます。

(注1)Ikungi DC, Itigi DC, Manyoni DC, Singida DC, Singida MC, Iramba DC, Mkalama DC
(注2)WF(Ward Facilitator)

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シンギダ州行政長官による激励

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コミュニティ・ファシリテーションの事例分析を行うイクンギ県の郡職員