本邦研修「高齢者のための持続的なシームレスケアの提供」実施

2022年8月31日

8月22日から8月31日まで、本邦研修「高齢者のための持続的なシームレスケアの提供」を実施しました。研修には、プロジェクトで現在取り組んでいる政策提言のためのドラフティングチーム及びリサーチチーム、プロジェクトサイト、保健省、社会開発・人間の安全保障省、国民医療保障機構からの代表者など総勢16名が参加しました。

本研修は、1)日本のシームレスヘルスケアシステムを総合的に理解する、2)日本の経験をタイに生かす方策について議論する、3)研修での学びをもとに「S-TOPプロジェクト政策提言最終ドラフト」を完成することを目標に実施されました。

10日間の研修期間中は、日本のシームレスケアの現場を視察し、学びの振り返りを行いながら、タイへの応用についての議論を続け、政策提言ドラフトの見直しとその要約及び提言実施のための方策案を最終日までに取りまとめました。タイにおける高齢化課題に関するプロジェクトは本プロジェクトで最後となることからは、研修最終日には、タイともオンラインでつなぎ、過去、高齢化課題解決のため実施されたCTOP、LTOPやS-TOPプロジェクト関係者、ドラフティングチーム及びリサーチチームメンバーなどに対して、研修代表者からその成果を発表しました。

研修期間を通じて多くの議論が行われましたが、日本の回復期リハビリテーション病棟の仕組みに関する現地での学びは、タイの中間ケア病棟の今後のあり方に多くの示唆を与え、政策提言に記述される具体的な論点についての議論を深めることにつながりました。

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本研修は、2022年10月末に終了する本プロジェクト最後の日本研修となりました。研修生達は、プロジェクト終了後も、本研修で取り組んだ政策提言の提言内容の実現に向け、それぞれの職場で今後もシームレスケアの推進に向けて活動されます。プロジェクトは研修生のこれからの活躍と、タイにおけるシームレスケアの更なる発展に期待したいと思います。

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