第3回合同調整委員会を、対面とオンライン会議の併用形式で開催しました。

2021年4月27日

2021年4月27日に、バンコク都庁において、第3回合同調整委員会(JCC)を開催しました。新型コロナウィルス感染症の影響により、日本からの渡航や、大人数での会議の開催が制限されているため、現地会議室からの参加と、オンラインでの参加を併用した形で会議を開催しました。

会議は、タイ側の実施機関であるバンコク都(Bangkok Metropolitan Administration, BMA)交通運輸局(Traffic and Transportation Department)のThaipat副局長が議長を務め、タイ王国警察首都圏警察本部交通警察(Traffic Police Division, Metropolitan Police Bureau, Royal Thai Police, RTP)のSuebsod警視、およびその他タイ国関係政府機関、在タイ日本大使館、JICA、専門家チームを含むプロジェクト関係者から、37名が参加しました。

会議では、以下の内容に関する発表と議論が行われました。
・第2回JCCでの合意内容の確認
・プロジェクトの進捗
・今後の活動予定
・パイロットプロジェクトの現状と課題
・確認事項

意見交換概要

専門家チームとBMAによるプロジェクトの活動進捗等に係る説明に続き、信号の手動マニュアルや、プローブデータの活用等のプロジェクト活動について、活発な意見交換が行われました。また、新型コロナウイルス感染症によって、公共交通から自家用車に転換する動きがみられる中で、本プロジェクトへの期待がますます高まっており、残りのプロジェクト活動を更に進めていきたい旨の発言がありました。

BMA担当事項の確認

パイロットプロジェクトの一環として、BMAが担当すべき内容について、確認しました。
・光ファイバーケーブルの設置:3か所の修繕
・信号機の設置と移動:パイロットプロジェクト地域内の信号機のうち、2基の新規設置、1基の移動
・交差点の改良:パイロットプロジェクト地域内の12か所の交差点の改良

今後の活動内容とプロジェクト期間の変更

新型コロナウィルス感染症の影響による活動の遅れを踏まえ、プロジェクト期間を2022年12月まで延長とすることが合意されました。今後は、面的交通管制(ATC)システムの機器設置工事やATCシステムの維持管理マニュアルの作成、信号手動操作ガイドラインの作成等を進めていく予定です。

【画像】

第3回JCC会議の様子

【画像】オンラインでの参加メンバー