第1回本邦研修を実施いたしました。

2023年3月28日

バンコク都(Bangkok Metropolitan Administration, BMA)交通局6名、タイ国首都圏警察(Metropolitan Police Bureau, MPB)6名が来日し、第1回本邦研修を行いました。当初は、第1回の研修は、2020年2月に実施予定でしたが、新型コロナ感染症のために中止となり、3年ぶりに実施することができました。

2月28日から3月6日までの実質8日間の中にわたり、埼玉県警をはじめ、道路管理者である横浜市や首都高速道路株式会社、交通信号や管制システムの整備やメンテナンスを担う民間企業等を訪問しました。JICA専門家チーム(JET)と実際の現場も視察しながら、日本における交通管理や信号制御の実態について、理解を深めることができました。さらに、Probeデータの活用や、高度な技術を用いた交通管制システムに関する視察も行い、今後のバンコクへの適用可能性について議論を行いました。

最終日には、研修で学んだことを踏まえながら、バンコクにおける面的制御システムでのITSの活用、そのために必要なアクションについて、BMA、MPBそれぞれ発表を行いました。

参加した研修員からは、今回の研修を通じて日本の交通管制システムや交通管理の考え方や、高度な技術の活用についての理解が深まったこと、JETとの議論を通じて、バンコクへの適応可能性を常に議論できたことが、高く評価されました。また、バンコク都の交通管理・交通管制を改善していく上では、信号や交通施設を整備する主体であるBMAと、その運用を担うMPBの連携が不可欠ですが、今回の研修はその両者が共に課題を共有し、議論をする貴重な機会であったことが、BMA、MPB共に述べられました。

【画像】

初日のオリエンテーション。研修員全員が自己紹介と研修への期待を述べました。

【画像】

埼玉県警交通管制センターへの視察。

【画像】

日本信号 久喜工場への視察。

【画像】

Uターン路の現場での、バンコクの課題を踏まえた説明。

【画像】

講義の合間のBMA、MPBとJETとの議論。