ATCの拡張に向けて、BMAとTPDの活発な協議を行っています。

2023年4月6日

2023年3月30日、タイ国警察の会議室において、第17回定例会議を行いました。BMAの交通局の局長であるThaipat氏が議長を務め、バンコク都(Bangkok Metropolitan Administration, BMA)交通局、交通警察(Traffic Police Department, TPD)と、JICA専門家チームによる活発な議論を行いました。

会議では、BMAとTPDそれぞれ本邦研修のアクションプランを改めて報告しました。JETからは、プロジェクトで策定したATCの運用と維持・管理マニュアルと、手動制御に関するガイドラインの説明、さらに、ATCの拡張計画について議論を行いました。

ATC拡張計画については、BMAからバンコク都内の渋滞が深刻な地点からATC化を進めたらどうかという新たな視点からの提案があり、TPDよりバンコク都内の重大渋滞地点のデータを提供してもらうことになりました。提供されたデータを元にATC拡張計画をさらに進めていく予定です。

また、現在整備中の、パイロット地域におけるモデルATCシステムについて、運用開始に向けたスケジュールを確認し、運用開始後の効果の測定方法や、広報の仕方についても議論を行いました。

TPD、BMA共に、第1回本邦研修の参加者の多くが参加しており、研修中に共有した課題を踏まえながら、今後、バンコク都でどのようにATCを拡張していくべきか、より具体的かつ積極的な議論を行うことができました。
当日の様子は、現地のニュースにも数多く取り上げられました。

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TPDの管制センターでの集合写真

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定例会議の様子

【画像】ATCの拡張計画についての議論