第4回合同調整員会(JCC)とステークホルダー会議の開催、その他

2022年3月14日

2022年3月3日、第4回合同調整委員会(Joint Coordinating Committee:以下JCC)がオンラインで開催され、日タイのプロジェクトメンバー、JICA、JSTから計40名が参加しました。本JCCでは3議案が協議されました、(1)プロジェクト目標であるスクンビットモデル案、(2)プロジェクト期間延長と指標の修正について提案、(3)各グループの2021年進捗と2022年計画です。議案1について、プロジェクトが開発しているスマート交通戦略の政策パッケージ、スクンビットモデル案とバンコク都の将来シナリオ像について発表があり、この原案をバンコク都庁(Bangkok Metropolitan Administration:以下BMA)など行政機関へ提案することが決まりました。議案2について、コロナ禍により活動が遅延したため、10ヶ月間の期間延長をJICAとJSTへ提案することが決まりました。また、プロジェクト目標と成果の達成状況を測定する評価指標の一部の修正についてもJICAへ提案され、延長期間と併せてJICA内部で検討することとなりました。議案3について、各グループより2021年の成果達成状況と、2022年の活動計画が発表されました。

【画像】オンラインJCCの集合写真

【画像】オンラインJCCの集合写真

2022年3月14日、タイ側プロジェクトメンバーがBMA等の都市交通政策に係る行政機関から11名を招待し、スクンビットモデルや都市交通シナリオ案について提示し、意見交換しました。各行政機関から最新の都市交通計画状況、今後のトレンドや潜在的ニーズが提示され、プロジェクトメンバーにとって貴重なフィードバックを得る事ができました。日本側は林良嗣・研究代表(中部大)がオンラインで参加しました。引き続き、プロジェクトは研究成果をバンコク市民へ届けるために、政策者と意見交換をし、現実的な政策パッケージを策定していきます。

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タマサート大学ティラユット・プロジェクトダイレクタ代行の挨拶

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交通省鉄道交通局のコメント

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意見交換をファシリテートするタマサート大学パウィニー准教授

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バンコク都庁の都市計画局職員と意見交換するカセサート大学ワラメット准教授

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オンラインで参加した中部大・林教授

その他、2022年3月7日、国土交通省が主催する第9回都市交通システム海外展開研究会にて、安藤業務調整専門家が『コロナ禍のJICAプロジェクト取り組み事例-Thailand4.0を実現するスマート交通戦略プロジェクト-』を報告しました。同研究会には、海外で都市交通分野開発に関わる民間企業や公共団体などから約160名がオンラインで参加しました。本プロジェクトの取り組みと今後の成果について、有識者委員から期待と有益な示唆をいただきました。研究会の詳細は、以下の国交省公式サイトから閲覧できます。

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