第3回合同調整委員会会議(JCC)をオンラインで開催

2021年2月22日

2021年2月22日にチュラロンコン大学理学部化学工学科とオンライン会議システムを用いて、『バイオマス・廃棄物資源のスーパークリーンバイオ燃料への触媒転換技術の開発』プロジェクトの第3回合同調整委員会会議を開催しました。日本側研究者、科学技術振興機構(JST)、JICA職員等も日本から参加し、計26名が出席しました。
プロジェクト・メンバーが合意形成する場であるJCCでは、プロジェクト・ダイレクターのタラポン教授が議長となり、活動進捗や今後の計画を報告しました。

富山大学椿教授からはバイオ燃料(バイオガソリン、バイオディーゼル、バイオメタノール、バイオLPG)に転換する触媒技術の開発は完了しており、製造技術試験で実証する段階にあることや、合成ガスから1ステップでバイオガソリンに転換する世界発の触媒技術も開発したことが報告されました。
石炭エネルギーセンター(JCOAL)からは約620キログラムのユーカリチップを使用しバイオマス・ガス化装置を昼夜連続運転し540立方メートルの合成ガス製造に成功したこと、その製造段階で前回と異なるバイオマスから生じた課題とその解決策、安全対策について発表がありました。
またタイ側からはライフサイクルアセスメント(LCA)に着手したことが報告されました。

今後は、トウモロコシの芯やキャッサバからの生ガスの製造を行い、この生ガスから、ガソリン、LPG及びメタノールの製造に取り組む予定です。

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合成ガスを貯蔵するタンク 計77本

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ガス化装置運転準備