触媒技術を用いたLPG直接合成技術に関する研究論文がChemistrySelectに掲載されました

2021年9月3日

触媒転換技術の研究活動より"Direct Synthesis of Liquefied Petroleum Gas from Carbon Dioxide Using a Copper/Zinc Oxide/Zirconia/Alumina and HY Zeolite Hybrid Catalyst"が ChemistrySelect に掲載されました。(ChemistrySelect, 2021. 6: p. 7103 – 7110)

同研究は、銅/酸化亜鉛/ジルコニア/アルミナとHYゼオライトハイブリット触媒を用いて二酸化炭素から液化石油ガス(LPG)直接合成する研究で、エネルギーの再利用、環境保全や従来の触媒を混合活用し代替エネルギー促進に寄与するものです。

「バイオマス・廃棄物資源のスーパークリーンバイオ燃料への触媒転換技術の開発」プロジェクトはバイオマス資源から各種バイオ燃料・化学品(軽油・ガソリン・メタノール・LPG)を製造する技術の開発を行う熱化学的変換により、特に非可食系バイオマスを原料とした既存石油系燃料と同品質の「先進バイオ燃料」を開発し、係る技術を国内へ普及、促進することを目指しています。
スーパークリーン燃料開発では、非可食系バイオマス資源から合成ガスを製造する技術、その合成ガスから触媒転換技術を用いてバイオ燃料を製造する技術を研究しています。

プロジェクトでは持続可能な開発目標および当プロジェクトの目標に達成に向けて研究を継続していきます。

二酸化炭素からLPG合成する際の触媒と反応経路

【画像】

DME:dimethyl ether
CZZA:a copper/zinc oxide/zirconium/alumina
HY:Y-Zeolite in H+form