第4回合同調整委員会会合(JCC)をオンラインで開催

2022年7月20日

2022年6月22日にチュラロンコン大学理学部化学工学科とオンライン会議システムをつなぎ、『バイオマス・廃棄物資源のスーパークリーンバイオ燃料への触媒転換技術の開発』プロジェクト第4回合同調整委員会会議を開催しました。前回に引き続きウェブ会議となりましたが、日本側研究者、科学技術振興機構(JST)、JICA職員等も日本から参加し、計26名が出席しました。
当プロジェクトは2017年8月に開始しました。しかし、2年以上にわたりコロナ感染症による多大な影響を受け、試験・データ取得等の主たるプロジェクト活動が制限される状態が継続しています。そのため、1年間のプロジェクト期間延長が決定し、延長期間を含めて活動することで、現状の遅延を解消し、当初計画通りの活動を実施ししていくことを関係者一同確認しました。

会合では、プロジェクト活動の進捗、成果、今後の計画について発表しました。
コロナ感染症対策により日本とタイとの往来が難しく、サラブリにあるパイロットプラントの運転試験実施ができなかったため、プロジェクトメンバーは研究室にて触媒技術の研究開発、ライフサイクルアセスメント(LCA)、手元に有るデータを用いて論文作成などの活動を続けてきました。
コロナによる規制も緩和され、日本との往来に関わる枠組み構築も進められたため、来週より日本人研究者のタイ渡航が実施されます。長く運転休止をしていたパイロットプラントの点検・整備を実施した後、2019年から製造・貯蔵していた合成ガスに触媒技術を用いてバイオメタノールを製造する計画です。
また今後はこれまでと異なるバイオマスを原料とし、それぞれバイオLPGガス、バイオガソリンを製造することを計画しています。

【画像】

チュラロンコン大学タラポン教授が議長を務める