バイオメタノール製造に成功

2022年7月20日

タイ国サラブリ県のチュラロンコン大学バイオマスセンターに設置している固定床高圧連続反応装置でバイオメタノールの製造に成功しました。

富山大学チームは、2022年6月30日より昼夜連続運転を開始し、固定床高圧連続反応装置に触媒と溶媒を入れバイオ合成ガスを送り込み二酸化炭素、一酸化炭素と水素を化学反応させ、30リットル以上のバイオメタノールを製造しました。利用したバイオ合成ガスは2019年にユーカリの古木を原料とし、同じくバイオマスセンターにあるバイオマスガス化装置で製造し、タンクに貯蔵していたものです。

プロジェクトは2年間以上にわたりコロナ感染症による影響を受け、試験・データ取得等の主たるプロジェクト活動が制限される状態でしたが、コロナによる規制が緩和され、日本とタイとの往来が可能となり、今回のタイでの試験運転が可能になりました。

今後は異なるバイオマスを原料としたバイオ合成ガスを製造し、研究開発した触媒を用いてバイオLPGやバイオガソリンの製造試験を実施していく予定です。

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バイオエタノール

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FT合成反応装置

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