第1回Learning Sessionが開催されました

2022年11月30日

2022年10月20日、鉄道局とJICA専門家チームは、オンラインの第1回ラーニングセッションを開催しました。これまで、月例協議の中で取り上げていた都市鉄道整備に関する様々なテーマについて、質疑の時間を十分に取るために、また、鉄道局の関係するスタッフやその他機関との議論を行うためにも、個別のテーマごとにラーニングセッションとして開催することにしました。

当日は、鉄道局だけでなく、国営企業政策事務局、国家経済社会開発審議会、バンコク都交通局、周辺県(パトゥムターニ県、ナコンパトム県)の県自治体、大量輸送交通公団、民間鉄道運営主体(Bangkok Expressway and Metro社、Bangkok Mass Transit System Public Company Limited, 及び、Asia Era One社)を含む関係機関から代表者が参加しました。

午前の部では、JICA専門家チームから、日本の鉄道運賃、タイプ別の鉄道事業者数、特に、JICA専門家チームの一員である東京メトロの運賃制度(割引運賃)や運賃外収入や付帯事業等を紹介しました。その後、DRTからは、バンコクの都市鉄道事業の投資スキームについて発表がありました。

午後の部では、JICA専門家チームから2つの講義を行いました。1つ目は「日本の鉄道:再投資と維持管理による持続可能な鉄道運営」について、内部留保による新線整備、運賃改定による収益改善、ネットワーク拡大による財政安定化効果の活用、メンテナンスコストの上昇を、2つ目は「民営鉄道サービスのビジネススキーム」について、投資、融資、補助金による資金調達の違い、鉄道事業の統括や分離について、講義を行いました。

ディスカッションでは、都市鉄道の運賃、日本の地方自治体の投資スキームと収入、建設コストと政府からの補助金、鉄道(インフラとシステム)のメンテナンスコスト、全路線の建設完了後の運賃引き下げの可能性について質問がありました。また、タイの地方自治体が、鉄道システム整備に関心がある場合、持続可能な投資スキームの可能性についても議論がありました。

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鉄道局会議室の様子

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鉄道局会議室の様子