第2回合同調整委員会(JCC)を開催しました

2022年12月20日

2022年11月30日、第2回合同調整委員会(JCC)を、鉄道局(Department of Rail Transport, DRT)において開催しました。JCCは、日本・タイ両サイドの関係機関のメンバーから構成され、半年に1回程度、プロジェクトの内容や進捗に関する事項の協議及び確認を行う事としています。

DRTの局長、Dr. Pichet KUNADHAMRAKSが議長を務め、運輸省の交通政策計画局(Office of Traffic and Transportation Policy, OTP)やタイ都市鉄道公社 (Mass Rapid Transit Authority of Thailand, MRTA)を始めとするタイ側関係機関、そして、JICA専門家チームの参加のもと、プロジェクトの活動の進捗と、プロジェクトのスケジュールの見直しについて、以下のような議論と確認を行いました。

(1)プロジェクトの活動について
・需要予測の基本的な方向性と、そのために必要な交通調査の内容について、月例協議や需要予測ワーキンググループ会議を通じて、十分な協議を行った。一連の交通調査を実施し、現在、調査結果の分析を行っている段階である。
・M-MAP2策定の基礎となる都市鉄道整備ビジョンと政策について、月例協議とM-MAP2プラットフォームを通じて、関係機関との協議を行った。今後、鉄道整備政策について、需要予測に基づいた評価を行っていく。

(2)プロジェクトの枠組みの変更について
・当初、2023年1月に完成予定だったM-MAP2について、COVID-19感染症の蔓延による影響を考慮し、2023年8月に延期することとする。

会議では、都市鉄道利用を促進するためには、他モードとの比較を考慮した料金の検討の必要性、自転車や歩行者との連携、駅周辺の駐車場政策等、より幅広い課題の必要性が指摘された。議長であるDRT局長からは、鉄道法に基づいて、他機関と連携を進めていく必要性が強調された。

今回の会議での合意内容を踏まえて、引き続き、交通調査結果の分析と、需要予測の作業を進めています。

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会議の議長を務めるDRT局長Pichet氏

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JCCに向けた事前打ち合わせ