国際会議参加、NSDIプロトタイプシステム完成、ワークショップ開催、地理情報標準案作成

2017年6月30日

国際会議参加

本プロジェクトの国際的な広報を目的として米国ワシントンで開催された国際会議にカウンターパートと共に参加し、本プロジェクトの概要や成果を発表しました。

参加した国際会議は、世界銀行主催による“Land and Poverty Conference 2017:Responsible Land Governance − Towards and Evidence − Based Approach”で、2017年3月20日から3月24日まで、米国ワシントン市の世界銀行本部で開催されました。

プロジェクトの概要と成果の発表は、“Partial Economic Challenges of Land Policy Reform”のセッションで行われ、同セッションでは、ウクライナ国農業省次官等によるウクライナ国の土地市場開放政策等の概要と今後の見通しについての発表もありました。

プロジェクトの発表は、NSDIの技術・法的基盤の整備の進捗状況、そしてNSDIデータのウクライナ全土での整備に向けた課題等の内容でした。

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国際会議でのプレゼンテーション

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国際会議での発表

NSDIプロトタイプシステムの完成

プロジェクトで開発することになっていたNSDIプロトタイプシステムは、各システムの機能要件定義、概念設計、詳細設計の各ステップを踏んで開発されました。

開発したNSDIプロトタイプシステムは、次の各システムです。

  • 地理空間情報ビューワサービス
  • クリアリングハウス
  • メタデータエディター
  • GISアプリケーション

現在地理空間情報ビューワサービスやクリアリングハウスは、公開されています。

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地理空間情報ビューワサービス

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クリアリングハウス

ワークショップ開催

NSDIの能力強化の目的を持ってNSDI関係機関向けのワークショップを2017年4月に開催し、関係する14機関から43名の参加者を得ました。ワークショップでは、関係機関の職員を対象にカウンターパートが講師となって、次の項目のワークショップを実施しました。

  • 日本のNSDI
  • ウクライナでのNSDI構築とNSDI法案
  • 地理情報の標準化と製品仕様書の作成
  • NSDIデータ整備
  • NSDIプロトタイプシステム

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ワークショップでの講義

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ワークショップでの実習

地理情報標準案作成

ウクライナ国の実用的な地理情報標準案を作成する目的を持て、地理情報標準の国際規格や日本の経験をウクライナで構築した検討体制下で調査・検討を行いました。その結果、ウクライナ国の地理情報標準の技術委員会TC103で、ウクライナ国の地理情報標準案である“UkrGIS”を作成しました。

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UkrGISの表紙

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UkrGISの目次