留学生(長期研修生)が徳島大学で研究を開始しました

2017年8月30日

ベトナム国立農業大学の講師、グエン・チ・ニエンさんは、留学生(長期研修生)として、今年4月から徳島大学大学院に留学、先端技術科学教育部博士課程で、「Cas9/sgRNA電気穿孔法による遺伝子改変豚の作出」という課題で研究を開始しました。

ニエンさんは、本プロジェクトのクローン研究グループの日本側リーダーを務める徳島大学の音井威重教授の研究室で研究しています。まだ研究を開始して5ヶ月ですが、研究課題達成に必要な豚の体外受精技術はすでに習得し、胚盤胞は15-20%の発生率を達成することができました。

現在、クローン技術習得に向けて精力的に研究を行っており、今後は、ゲノム編集技術を使った遺伝子改変豚の作製に必要な体細胞クローン胚作製を目標に研究を進めていきます。

5ヶ月経ってすっかり日本の生活に慣れたニエンさんですが、研究の合間には様々な交流プログラムにも参加され、積極的に日本文化を楽しんでいます。8月には、JICAボランティアとして地元の高校生とのサマー・キャンプにも参加し、ベトナムの民族衣装を披露してくれました。

(文責:山岸信子 プロジェクト業務調整員)

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マニピュレーターを使って豚由来のクローン胚作製に取り組むニエンさん

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体外受精により発生した豚の胚盤胞

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高校生を対象としたサマーキャンプで、ファシリテーターとして活躍するアオザイ姿のニエンさん