プロジェクトの中間レビュー調査が行われました

2017年11月7日

10月23日~11月7日にかけて、プロジェクトの中間レビュー調査が行われました。プロジェクトの開始から現時点までの実績の確認や実施プロセスの検証を行い、プロジェクト目標と成果の達成状況を確認し、プロジェクト後半へ向けた課題の確認と対応策への提言を行うことが目的です。

中間レビュー調査は、JICA、科学技術振興機構、およびベトナム国農業農村開発省の合同調査として実施され、日越両国の実施責任者や研究者からの聞き取り調査を行ったのをはじめ、ホアビン省ダバック地区の在来ブタ生産にあたるモデル農家や畜産研究所タイグエン・センターの育種活動現場を視察しました。

調査の結果は11月7日に開催された第3回合同調整委員会会議において報告されました。本プロジェクトは、遺伝子バンクシステムの確立、精液や胚からの再生技術の開発、遺伝資源活用方法の開発を通して、ベトナム在来ブタ資源の保全システムを構築することを目的としていますが、プロジェクト前半では、ベトナム全国の在来ブタ資源の探索と評価、データベース構築、精液凍結や再生技術の開発、疾病対策や飼養管理の改善を通した在来ブタの生産性の向上など、さまざまな研究、普及活動を進めてきました。これから後半に向けて、プロジェクト終了後の持続性を最大限に確保するために、ベトナム国のシステムとしてさらに強化し運用していくことを強く意識して活動を進めて行く必要があることを、日越両研究者チームとも改めて確認しました。

(文責:山岸信子、業務調整員)

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ホアビン省カオソン地区のモデル農家の指導者との聞き取り調査

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畜産研究所タイグエン・センターで在来ブタ育種の現場を視察

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第3回合同調整委員会での評価結果報告