国際会議でプロジェクトの成果を発表しました

2019年11月29日

2019年11月27日~29日

2019年11月27日~29日、沖縄県那覇市で開催された国際会議“5th Fatty Pig International Conference”にて、ベトナム側カウンターパート8名が日本側研究者と共同で、プロジェクトの成果をポスター発表しました。3名は口頭発表もあわせておこないました。

在来ブタといえば、スペインのイベリコ豚やハンガリーのマンガリッツア豚といったヨーロッパの品種が良く知られていますが、台湾、中国、日本などの東アジアや東南アジアの在来ブタもFatty Pig(脂肪質豚)と考えられています。沖縄のアグー豚を始め、ベトナムには山岳地域を中心に22品種の在来ブタがいるといわれています。昔から人々の生活の中で貴重な役割を担ってきた在来ブタですが、近年はランドレース、ヨークシャー、デュロックといった商業ベースの品種に押され、その遺伝的な価値がないがしろにされてきました。同国際会議は、こうした在来ブタ品種の身体的、遺伝的特性を理解、再評価し、適切な利活用を促進する目的で2011年に初めて開催され、今回はその5回目を迎えました。今回の国際会議は、在来ブタの生産者、技術者、研究者、政策決定者など、在来ブタに関わるステークホルダーを一同に会し、知識と経験の共有をとおして、より良い在来ブタ生産システムの構築を目的として開催されました。

3日間の会議には、本プロジェクト・ディレクターを始めとする日越両国のプロジェクト関係者のほか、ベトナム国農業農村開発省関係者2名も参加し、在来ブタに係る最新の動向を理解するとともに、世界から集った関係者と意見交換やネットワークづくりをするなど、大変貴重な機会となりました。本プロジェクトは終了まであと数ヶ月を残すのみとなりましたが、プロジェクト終了後のベトナムでの継続した取組みについて改めて考える良いきっかけになったと思います。

文責:山岸信子(プロジェクト調整員)

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ベトナム側プロジェクト関係者。

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アフリカ豚コレラのセッションにて発表する日越プロジェクト関係者。

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ポスター発表をする日越研究者。

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ポスター発表をする日越研究者。

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視察プログラムにて。