つくば市の遺伝子バンクを視察しました

2019年12月2日

2019年12月2日、プロジェクト・ディレクターをはじめベトナム国立畜産研究所のプロジェクト・チーム4名とベトナム国農業農村開発省関係者3名が、日本側プロジェクト代表機関である国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)遺伝資源センターが運営管理する農業生物資源ジーンバンクならびに理化学研究所バイオリソース研究センターが運営管理する理研細胞バンクを視察しました。

ベトナムでは、今年2月初めてアフリカ豚コレラの感染が確認されて以来、在来ブタ遺伝資源の保全の重要性が改めて認識されるようになりました。現在農業省は国立畜産研究所と協力し、プロジェクトで確立した精子、卵、胚の凍結保存技術を使って貴重な在来ブタ資源を保存する目的で、国家プログラムを策定しているところです。

今回の視察では、超低温保存バンクを視察した他、データべースの運用管理についても講義を受けました。畜産研究所のプロジェクト・チームは、本視察での学びを活かして、プロジェクト終了までに、在来ブタ遺伝子バンクの運用マニュアルの作成作業を進めていきます。

プロジェクト終了を半年後に控え、プロジェクトで構築したベトナム在来ブタの遺伝子バンクをベトナム国のシステムとして確立し、継続して運営管理していくことが今後の大きな課題です。

文責:山岸信子(プロジェクト調整員)

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農研機構の農業生物資源ジーンバンクを視察する。

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農研機構の農業生物資源ジーンバンクを視察する。

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データベースの運用デモンストレーション

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理化学研究所バイオリソース研究センターの見学