ホアビン省でモデル農家の表彰が行われました

2019年12月10日

12月10日、ホアビン省で年次報告会が開催され、この1年間のモデル農家との活動報告が行われました。報告会には、ホアビン省農業農村開発局(DARD)局長、ダバック地区人民委員会副委員長、プロジェクト・ディレクター、日本側プロジェクト・リーダーらが出席した他、ダバック地区6コミューンの90モデル農家全員が集まりました。

プロジェクトでは2016年4月からダバック地区カオソン・コミューンの15農家と、在来ブタの生産性向上をめざして活動を実施してきました。2017年3月には、ホアビン省が独自予算で5コミューン、75モデル農家を追加し、日本人専門家の指導のもとに全90農家で、餌の質的向上、出産前後の飼育環境の改善、繁殖データの記録促進など、様々な試みが紹介され、展開されました。その結果、最初に活動を開始したカオソン・コミューンの15農家では平均して、出産から次の妊娠までの間隔が2ヶ月以下まで短縮、一年あたりの出産回数が1.6回から2.13回へ、母豚1頭あたりが一年間に離乳する子ブタ数が10.33頭から14.45頭へと増加しました。

プロジェクトでは、モデル農家がこれまで記入してきた繁殖カードのデータを分析し、高い成果を上げたモデル農家を各コミューンから一人ずつ選定し、“Best Performing Farmer”賞を授与しました。

ホアビン省とダバック地区人民委員会は来年度にはさらにコミューンを拡大し、近い将来にはダバック地区以外にも活動を展開していく計画です。

文責:山岸信子(プロジェクト調整員)

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“Best Performing Farmers”賞を受賞したモデル農家

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6コミューンから集まった90モデル農家

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ホアビン省DARD所長、Mr. Trang Van Tiep

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カオソン・コミューンのモデル農家、Mr. Dinh Van Tien