第4回 合同指導委員会(JSC)会議

2017年4月12日

2017年4月12日(水)に第4回合同指導委員会(Joint Steering Committee)を開催しました。第4回目は、新しく赴任された大使館の担当者の方、JICAベトナム事務所次長の紹介から始まりました。議長を務める予定だった建設省のKhanh副大臣は、緊急会議のため急きょ欠席になりました。会議への参加者は、ベトナム側(建設省)が16名で、日本側(JICAベトナム事務所、日本大使館、専門家)が14名の合計30名でした。

第4回合同指導委員会では、2016年10月から2017年3月までの6ケ月間の進捗状況の説明、成果4 技術評価の業者登録及び業者選定、成果5 契約管理の契約及び変更契約ガイドラインの説明を行い、無事にこれらの成果品も会議で合意を得られました。今後は提出に向けて作業を進めていきます。また、質疑応答では、これらの成果品をいつごろどのように取り込むかを協議しました。以下に会議での協議事項を示します。
・成果1(品質管理)の成果品である「標準品質管理計画書」は、中央政府及び地方政府担当官及びその他関係者への研修で活用。
・成果2(安全・環境管理)の成果品である「標準安全管理計画書」は、間もなく公布の安全関連の省令に内容を取り込む。
・成果3(積算管理)では、本技プロの活動を通じて明らかになったベトナム国の積算内容の課題を解決するために、「建設事業の積算システム改善プロジェクト」の立ち上げの報告があり、JICAへの支援要請。
・成果4(技術評価)のこれまでの成果品「建設業者の技術力評価手法」「建設業者格付方法案」「建設業者選定メカニズム案」「PMUに関する資格要件に関する規則案」は、研修で活用すると共に今後の規則改訂の際に取り込む。
・成果5(契約管理)の成果品である「契約管理・契約変更ガイドライン」で推奨されている改善内容を、今後政令・省令と共に建設法の改訂の際に取り込む。

(注)合同指導委員会(JSC)は、プロジェクトの進捗状況、重要事項やプロジェクトの円滑な実施に関わる決定事項や対策について協議を行なう場になっています。また、プロジェクトの進捗把握のため6ヶ月を目途に1度開催する予定です。
(注)PMU(プロジェクトマネジメントユニット)は、プロジェクトの実施・管理を行う機関です。

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第4回 合同指導委員会(JSC)会議の様子(奥中央は建設省副大臣 Bui Pham Khanh氏)