健康保険未加入にかかる現状調査の実施

2018年4月23日

ベトナムの健康保険加入率は、2017年11月時点で85.6%です。政府は2025年までに健康保険加入率95%以上達成することを目指しています。本プロジェクトでは、その目標達成を支援するために、健康保険の加入促進ツール作成支援を行う予定です。効果的な加入促進ツールを作成するため健康保険未加入にかかる現状調査を実施しました。

調査対象地域は、カウンターパートである保健省健康保険局及びベトナム社会保障(VSS)と協議のうえ、ベトナム全土を6つの地域に分けた地域区分の中から、健康保険加入率が低い省を選定対象とし、それぞれナムディン省、フート省、ビントゥアン省、ラムドン省、ホーチミン市、キエンザン省の6つの地域を選定しました。

調査は、4月2日から21日にかけて実施され、それぞれの調査対象地域で健康保険未加入者に対して、健康保険に加入していない理由、健康保険に関する知識、医療機関の受診状況などについての聞き取りを行いました。

また、調査に同行した本プロジェクトチームのメンバーは、各調査対象地域の社会保障実施機関(省社会保障(PSS)、郡社会保障(DSS))やコミューン人民委員会(日本でいう市町村役場に相当)を訪問し、健康保険加入にかかる行政手続き、各地で実施している健康保険の加入促進策や現状における課題などについて意見交換を行いました。

プロジェクトでは、この現状調査の結果を基に、健康保険の加入促進ツールの内容について検討していきます。

【画像】

ホーチミン市内の健康保険加入申請所

【画像】

キエンザン省で活用されている健康保険の説明リーフレット