2022年3月8日
3月8日は国連の定める国際女性デーでした。ベトナムではこの日、職場や学校、家庭で女性に花束等のギフトを贈る習慣があるそうです。本プロジェクトの女性スタッフにも花束が贈られました。
今年は新型コロナウイルス感染症の影響で派手なイベントは自粛されましたが、例年であれば政府や地元NGOによるイベントも催されているそうです。
2022年度版グローバルジェンダーギャップレポートによると、ベトナムのジェンダーギャップ指数は0.705ポイントで146か国中83位です(日本は0.650ポイントで146か国中116位)。分野別に見ると近年特に「教育」、「健康と生存」分野のスコアに伸びがみられます。一方「経済活動への参加と機会」分野では、ハイスコアを獲得しているものの、男女間で労働時間当たりの賃金格差があること等の課題があります。
(ジェンダーギャップ指数とは男女間の不均衡について14項目を指数化してランク付けたものです。スコアは「1」が最高値で高いほど「平等」を意味します)
ベトナム ランク(スコア) |
日本 ランク(スコア) |
|||
---|---|---|---|---|
国名分野 | 2021 | 2022 | 2021 | 2022 |
総合 | 87位(0.701) | 83位(0.705) | 120位(0.656) | 116位(0.650) |
経済活動への参加と機会 | 26位(0.765) | 31位(0.751) | 117位(0.604) | 121位(0.564) |
教育 | 94位(0.982) | 88位(0.985) | 92位(0,983) | 1位(1.000) |
健康と生存 | 152位(0.945) | 141位(0.950) | 65位(0.973) | 63位(0.973) |
政治的エンパワーメント | 121位(0.113) | 106位(0.135) | 147位(0.061) | 139位(0.06) |
(注)出典は文末参照
「女性の日」を祝うのであれば「男性の日」も祝うのか、プロジェクトスタッフに質問してみると「(女性の日以外は)一年中が男性の日よ。」という答えが返ってきました。この日をただのイベントとして過ごすのではなく、家庭内や社会経済活動、教育におけるジェンダー格差を認識し、変化を起こすきっかけにしたいものです。
【出典】