短期専門家(コンサルタント業務)へのインタビュー

2022年3月23日

短期専門家(コンサルタント業務)へのインタビュー(質問者:広報担当短期専門家)

コンサルタント業務の積算手法改善を担当する短期専門家(以下、「専門家」)が2月10日~3月23日まで、現地業務に従事しました。

質問者:コンサルタント業務の積算手法改善に係る活動の渡航目的を教えてください?

専門家:調査・設計・施工監理に関するパイロット実態調査の実施に先立ち、パイロット実態調査マニュアルと調査票についてカウンターパートと協議を実施し、調査対象コンサルタントへの事前説明会を開催することです。

質問者:コンサルタント業務積算手法の日本・ベトナムの違いについて、一例を挙げて教えいただけますか?

専門家:例えば設計業務の積算において、日本では作業工程に合わせて歩掛が設定される積み上げ方式であるのに対し、ベトナムでは建設工事の金額に応じた割合で設計費を算出する率方式となっています。そこで、業務毎に条件が違うと本来実施にかかる金額は変わってきますが、積み上げ方式は業務毎の条件を加味して積算するのに対し、率方式は業務毎の条件を加味できないため一定の金額になってしまい過不足の発生が想定されます。

質問者:コンサルタント業務の積算手法が改善されたら、ベトナム側にはどのような影響や利益が期待されますか?

専門家:条件による違いで生じるコンサルタント業務の積算金額を反映できることにより、発注者・受注者双方の金額的な負担が軽減されることが見込まれます。

質問者:今回の活動を終えて感想はいかがでしょうか?

専門家:アサイン期間がちょうどコロナ拡大の時期と重なったため、濃厚接触者判定による自宅待機期間が増えたことが想定外であり、事業の進捗が思うようにいきませんでした。しかし、工事現場にも行き、施工監理コンサルタントからのヒアリングを行えたことは良かったと思います。

質問者:活動の課題、今後の予定等を教えてください。

専門家:パイロット実態調査を依頼しても現地の会社がなかなか対応できないこと、調査票を記入しやすいように改善していくことが当面の課題です。来月からパイロット実態調査を実施できるよう、事前説明会を行って協力してもらうコンサルタント会社に説明を行う予定です。

質問者:最後に余談ですが、今回のベトナム滞在期間中に仕事以外で印象に残っていること、生活、文化、食べ物等について教えて頂けますか?

専門家:印象に残っているのは何と言ってもバイクの多さです。個人的に初めてのベトナムだったので、あまりのバイクファーストに最初は生活していけるのかなと不安もありましたが、慣れてみるとバイクの合間を縫って歩いていました。今回宿泊したアパートのオーナーさんや掃除してくれる方など非常に親しみやすく、ベトナム人の気質というかよい人柄に触れられてよかったです。また、食べ物は非常においしく毎日の食事が楽しみでした。今回はコロナが拡大していたので積極的に外食に出ることはしませんでしたが、次回渡航した際はいろいろなお店に挑戦してみたいです。

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ハノイ市内街中の様子

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ティエンクアン湖畔より