子どもの学びを中心とする教育の質向上を目指して-教育分野新プロジェクトが始動-

2016年3月15日

2016年1月、新たなプロジェクトとして「教員養成校と学校現場との連携による教育の質改善プロジェクト(通称IPeCK)」がスタートしました。

ザンビアでは2005年から2015年の約10年間、授業研究を通じた教員の質の向上を目指す取り組みを行ってきました。この協力により、今ではザンビア教育省が授業研究を推進する体制がつくられ、現職初中等教員の約半数にあたる4万6千人が授業研究を実践しています。授業研究を通じて、教師のレクチャーを中心とした授業ではなく、子どもの学びを中心と考える授業スタイルの定着に向け日々の努力が続けられています。

今回スタートする新プロジェクトでは、現場の教員に対する協力から、教員養成校への協力へと軸足を移します。授業研究という仕組みは国内である程度定着しつつあるものの、どのような授業をすべきかを継続して研究していくためには、教員養成校とその提携校が、研究や実践を蓄積できる体制を持ち、学校現場に発信することが大事です。そこでIPeCKでは、これまでの取り組みで中核をなしてきたザンビア教育省のコアメンバーと共に、教員養成校とその提携校にて、日本の教員も実践している教材研究に基づいた授業研究を行い、よりよい理数科授業への提言を公開授業研究会等を通じて広めていく活動を始めることになります。

将来は教員養成校と提携校による研究活動が、学校現場で教壇に立つ現職教員の授業研究や教室での授業の質を向上させる、そんな国になることが期待されます。

【画像】

【画像】