橋梁損傷点検調査実施

2019年8月6日

本プロジェクトでは、2019年度に橋梁日常維持管理ロールアウトプログラム(全国9リージョンのうち3リージョンで先行実施)、2020年度に橋梁補修パイロットプロジェクトを実施予定です。これらの活動は相手国側実施機関である道路開発庁(RDA)が主体ですが、JICA専門家は、RDAへの技術支援をより効率的に行うため、実施に先立ち、RDAのカウンターパートとともに対象橋梁の損傷点検調査を実施しました。橋梁日常維持管理ロールアウトプログラム対象橋梁の損傷状況としては、高欄パイプ、柱等の変形破損、コンクリートひび割れ断面欠損、伸縮装置損傷等が見られました。これらの損傷は小補修として、日常維持管理業務で補修し、橋梁の健全化を図ります。一方、橋梁補修は対象橋梁を3橋程度選定し大規模補修を実施するもので、全リージョンから対象橋梁を選定しました。その結果、鋼トラス橋(1橋)、コンクリート橋(2橋)を選定しました。損傷状況としてはコンクリートひび割れ、舗装剥がれ、鋼材腐食、伸縮装置損傷等、比較的大規模な損傷があり、2020年より補修を実施していく予定です。JICA専門家は、これらの業務実施中に、RDA技術者他、橋梁維持管理技術者を対象として現場研修を行い、適正な維持管理手法について技術移転を行っていきます。

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JICA専門家、RDAカウンターパートによる橋梁損傷調査

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橋面排水管が短いため橋本体が損傷している

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高欄パイプが事故のため消失したまま放置されている

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コンクリート橋脚にクラックが発生している

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鋼トラス橋鋼材の錆び

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橋面舗装の損傷調査

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伸縮装置の損傷

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コンクリート橋脚基礎のコンクリート断面欠損

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鋼橋端部付近のさび状況