特殊橋梁(チルンド橋)維持管理会議開催

2019年9月30日

ザンビア国は、周囲を8か国に囲まれた内陸国であり、各国との国境には両国を跨ぐ長大橋が建設されています。その一つに、ザンビア国とジンバブエ国の間にあるザンベジ川を跨ぐ橋梁、チルンド橋があります。チルンドには両国を結ぶオットーベイト橋(英国の援助による吊橋)がありましたが、老朽化や交通量の増大により、2002年、日本の援助によりチルンド橋が建設され、現在多くの車両が通行しています。チルンド橋は、橋長400m、中央支間160mの3径間連続PC箱桁橋です。チルンド橋の中央に国境があることから、同橋の維持管理は両国で実施していく必要がありますが、両国は長い間、同橋に対して十分な維持管理を行っていませんでした。今回、本プロジェクトでは、特殊橋梁維持管理能力の向上を目指し、両国の技術者へチルンド橋維持管理技術の移転を行うため、8月21日から23日までの期間ジンバブエ国ハラレにおいて、両国の維持管理技術者が一堂に会し、今後どのように維持管理していくかについての会議を開催しました。会議にはプロジェクト専門家も出席し、特殊橋梁維持管理の重要性、橋梁点検方法について説明し、両国からは今後両国において積極的に協力し、チルンド橋の維持管理を適正に実施していくことが確認されました。今後、プロジェクトでは両国の技術者に対して、点検方法、維持管理方法の技術移転を行うとともに、点検ガイドブック、維持管理ガイドラインの整備を図っていく予定です。

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チルンド橋

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両国技術者およびJICA専門家による合同会議

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JICA専門家から橋梁維持管理の重要性について説明

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ハラレ市郊外で建設されている橋梁建設現場を視察

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ジンバブエ国首都ハラレ市内の橋梁損傷状況を両国技術者で点検を実施

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コンクリート桁にクラックが発生している。

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参加者全員で損傷原因および対策について参加者でディスカッション実施

【画像】ジンバブエ国・ザンビア国技術者記念撮影