橋梁日常維持管理研修実施

2019年10月24日

本プロジェクトでは、橋梁日常維持管理ロールアウトプログラムをザンビア国内の3リージョンにて実施中です。この活動は、これまで道路開発庁(RDA)において実施できていなかった橋梁の日常維持管理作業を全国9リージョンへ技術移転を行っていく活動で、本年3リージョンで実施し、2020年以降順次他のリージョンでも実施していくものです。日常維持管理業務としては、橋梁周りの草刈、清掃等の定常業務、橋梁の軽度な損傷を補修する小補修に分類し実施します。これらの業務実施にあたり、本年開始する3リージョンのRDAカウンターパートおよび建設会社技術者を対象に、2019年10月1日から10月23日までの期間で現地研修を実施しました。研修は、3リージョンから計95名の技術者が参加し、2日間で行われました。1日目は橋梁維持管理に関する講義、2日目は実際の橋梁を使用して清掃、小補修(コンクリートクラック補修、断面欠損部補修、タッチアップ塗装)等を紹介しました。特にコンクリートクラック補修、ポリマーセメントによる断面復旧作業では、参加者自身が実際の補修作業体験を行い、補修技術を学びました。参加者からは、日常維持管理の重要性、小補修技術を積極的に学ぼうという姿勢が見られました。今後は本研修結果を踏まえ、業務を実施していく予定です。JICA専門家は、カウンターパートとともに、ザンビア国における橋梁維持管理が着実に実施されるよう支援していきます。

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第1日目:橋梁維持管理について学ぶ参加者

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第1日目:専門家による講義

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2日目:高圧洗浄機を使用して伸縮装置清掃

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2日目:補修材料について説明を受ける参加者

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2日目:参加者自らクラック補修(エポキシコーティング)を実施

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2日目:クラック補修技術を学ぶ参加者

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第2日目:橋梁点検車を使用しての橋梁点検実習

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第2日目:参加者グループ別によるディスカッション

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第2日目:RDA橋梁維持管理部長からスピーチ