特殊橋梁点検・維持管理OJT

2021年11月14日

本プロジェクトでは、ザンビア国にある特殊橋梁の維持管理向上に取り組んでいます。スパン60メートル以上の橋梁、複雑な構造をしている橋梁を総称して特殊橋梁と呼んでおり、ザンビア国には5種類の特殊橋梁があります。今回、RDA(Road Development Agency:道路開発庁)のカウンターパート(C/P)と共に、2021年10月26日オットーベイト橋(吊橋)、同11月2日ルアングワ橋(斜張橋)の点検・維持管理研修を実施しました。オットーベイト橋は、ザンビア国とジンバブエ国の国境に架かる橋で、1939年に完成した吊橋(橋長382メートル)です。2002年に日本の援助で建設されたチルンド橋が完成するまで、すべての交通は同橋を利用していました。現在は軽車両の通行のみに使用されています。ルアングワ橋は、1968年に完成した鋼斜張橋(橋長302メートル)でナカラ回廊上に位置します。今回、RDAのC/Pと共に、日常点検、定期点検を行い、損傷の種類や原因、点検のポイント等について学ぶとともに、ルアングワ橋では実技として日常維持管理の小補修(クラック補修、タッチアップ塗装)を学びました。両日とも40℃を超える暑さの中、C/Pは汗をかきながら、熱心にメモを取り質問をしていました。今後、研修参加者からのコメントをレビューし、マニュアルの整備を行っていく予定です。

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オットーベイト橋

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オットーベイト橋ケーブル点検研修中

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ルアングワ橋

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専門家からカウンターパートへ損傷原因について説明指導

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ルアングワ橋橋脚においてカウンターパートへのクラック補修実技指導

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ルアングワ橋ケーブル錆びへの補修(タッチアップ塗装)