特殊橋梁(吊橋)点検・維持管理OJT実施

2022年7月27日

ザンビア国と隣国ジンバブエ国の国境は、2つの橋で結ばれています。日本の協力で2002年に建設された全長400mのチルンド橋ができるまでは、1839年、イギリス民間企業により建設された全長320mの吊り橋、オットーベイト橋が、両国を結ぶ唯一の橋でした。オットーベイト橋は適正な維持管理がなされてこなかったことから、老朽化と損傷が激しくなっており、現在、トラックやバス等の主たる交通はチルンド橋を使用し、乗用車等はオットーベイト橋を使用しています。

本プロジェクトでは、オットーベイト橋の点検維持管理ガイドラインを整備し今後の維持管理に役立てていきます。現在、プロジェクト専門家チームは、RDAカウンターパートと共に、点検維持管理ガイドライン案を作成中ですが、2022年7月、これらのガイドラインを活用して現地で実地研修を行いました。

研修では、1日目は吊橋に関する基礎知識を学び、2日目は、グループに分かれてガイドライン案に沿って専門家の指導のもと、日常点検、定期点検を行いました。3日目は、各グループごとに点検結果を発表し、互いの成果を学びあうとともに、専門家からは、現在、日本で行っている吊橋の点検技術、維持管理設備が紹介され、本吊橋においても早急に適切な維持管理を行っていく必要があることを参加者が認識しました。

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1日目:吊橋について学ぶ

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オットーベイト橋点検研修実施中

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コンクリートアンカレッジの点検研修実施中