橋梁維持管理データベースシステムOJT実施

2022年7月29日

道路橋梁を適切に維持管理し、延命を図るためには、過去の記録を参考にすることは重要な活動です。しかし、ザンビアの道路橋梁では、これまでいつ、だれが、どのような維持管理・補修をしてきたかという記録の保存がなされていないため、適切な維持管理を行うことが困難でした。こうした記録の保存を目的として、本プロジェクトでは、橋梁維持管理データベースシステム(BMIS:Bridge Maintenance Information System)を開発しており、2022年7月に完成しました。

システムには、地方事務所ごとに、日常維持管理業務、橋梁補修工事に関する記録等がデータとして保存されており、全地方事務所でいつでもだれでも過去のデータを参照することが可能です。

同月、完成したシステムについて、ザンビア道路庁(RDA)本部及び全地方事務所から20名が参加して1日操作研修を行いました。システムに関する講義や、一般的な操作方法の説明の他、Webシステムによる日常点検、日常維持管理、補修工事データの登録試行を実施するとともに、タブレットによるデータ登録試行を実施しました。補修パイロット工事が開始されたこともあり、技術的な質問(配合、実施工、材料特性等)を含めて、参加者との積極的な意見交換ができました。今後の活用が期待されます。

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専門家から橋梁維持管理サイクルについて学ぶ

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研修風景(データをインプットしている)

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補修記録データをコンピュータへ登録している

【画像】記念撮影