特殊橋梁(アーチ橋)点検・維持管理OJT実施

2022年10月31日

ザンビア国には、有名な世界3大滝の一つであるビクトリアフォールズ(ビクトリア滝)があります。ビクトリア滝はザンビア国とジンバブエ国の国境を流れるザンベジ川にあり、滝の下流には、両国を結ぶビクトリアフォールズ橋(全長250m、鋼製アーチ橋)があります。1905年に建設された同橋は、100年を超える歴史的な橋梁として有名ですが、現在も両国間の道路、鉄道交通を担っています。しかし本橋では、定期的な維持管理、点検が十分に行われてきていません。そこで、プロジェクトでは、維持管理マニュアル、点検マニュアル等を整備し、適正な維持管理がなされるよう取り組んでいます。2022年10月、ビクトリアフォールズ橋において、ザンビア道路庁(RDA)等関係者を対象として、日常維持管理作業、日常点検、定期点検について、3日間の研修を行いました。初日は鋼アーチ橋の構造特性や日常維持管理作業についての講義の他、ドローンを活用した点検の結果報告を受けました。2日目は、参加者自身が実際に橋全体の目視点検を行うとともに、日常維持管理作業である、鋼橋部分塗装やコンクリート補修を行い、作業内容、手順を学びました。

3日目は、前日実施した点検の評価結果を発表し、今後どのように維持管理を行うべきか討議を行いました。参加者からは、歴史的な建造物であるビクトリアフォールズ橋を末永く維持管理していかなければならないとの意見があり、改めて維持管理の重要さを学ぶことができました。

【画像】

ビクトリアフォールズ橋

【画像】

橋上には、道路敷(車道・歩道)と鉄道敷の両方がある。

【画像】

JICA専門家によるアーチ橋の説明

【画像】

専門家から参加者へ点検のポイントを説明

【画像】

エポキシ材料でコンクリートクラック補修を行っている参加者

【画像】

鋼製部材への部分補修塗装を行っている参加者

【画像】

グループディスカッションを行っている参加者