日本での稲作研修-ザンビア人研修生からのメッセージ

2022年9月14日

私の名前はデリック・ムンバです。ザンビア農業研究機構のマンサ試験場で、テクニカル・リサーチ・アシスタント・オフィサーとして働いています。私は現在、日本でJICAの「天水稲栽培・種子生産及び品種選定技術」研修に参加しています。

私の働いているザンビア農業研究機構は、10の地方試験場を持つ、国立の、そしてザンビア最大の農業研究機関です。ザンビア農業研究機構は、農業生産性の向上や農業生産の多角化のために、作物、土壌、植物防疫に関する技術を開発、適応させることを目的とした機関です。この目的実現に向けた使命には、高品質で、適切な、費用効果の高いサービスを農家へ提供することも含まれています。これらの目的や使命に沿って、また、市場志向型稲作振興プロジェクトに従事する当機構の職員として、新たな知識を習得し、農家にそれらを広めたいと考えてこの研修に参加しました。

研修では、より良い稲作、種子生産や研究に焦点をおいた品種選定を学んでいます。また、研究における倫理規定の遵守に関するコースも受講しました。JICAつくばセンターの実験圃場では、播種密度とネリカ米の収量に関する野外実験実習も行っています。この研修は、陸稲に関する新しい技術を学び、実践するだけでなく、日本や他の多くの国々からの専門家たちと親交を深める機会を提供してくれており、研修を受けることを楽しんでいます。

日本での生活は初めから全てが順調だったというわけではありませんでした。食の違いは私が苦労したことの一つです。日本ではコメが主食ですが、私の国ではトウモロコシが主食です。しかし、時間が経つにつれ、日本の食事にも慣れていました。今では日本人が好きな粘り気のあるコメが好きですし、お味噌汁は私の好物の一つです。日本の社会はとても暖かく、心地よく感じでいます。すぐに慣れることができ、今は一日一日を楽しんでいます。日本には四季があり、それぞれ異なる経験ができますし、異なる方法で楽しむことができます。日本の労働文化や時間管理にはとても衝撃を受けました。研修での日々の活動を通して、今でも引き続き良い刺激を受けています。

この研修は11月中旬まで続きますが、ザンビアに戻り、研修で学んだ知識や技術、経験を農家の方々や職場の同僚に共有し、ザンビアの農業生産性向上や多角化に役立てることが待ち遠しいです。

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野外実験実習の様子

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毎日食べている日本の食事

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日本人との交流