2022年3月16日
2022年2月
2022年2月に、ZIM-SHEPではジェンダーについての講師研修を実施し、農家研修の視察を行いました。
講師研修では対象灌漑事業地担当の州、群の職員、農業普及員に「家事労働と農作業の役割分担状況」「家庭内での資産に対する決定権はだれが握っているのか」「一日の男女の日課」などを可視化する演習を行い、それを踏まえたうえで、効率よく家族で農業に取り組むにあたり、「どこを改善していけそうか」「具体的に何ができそうか」ということを男女で話し合いました。講師研修の数日後、今度は講師自らが講師研修で実施した演習内容を踏まえ、農家に対し研修を行い、プロジェクトチームも視察を行うとともに必要な支援をしました。
研修では「どのように家庭内で協働すれば、限られた時間や資源を有効に使うことができるか」といったことを皆で考え、実際に家庭内で協働したり、相談しあうことの有意義さについて農家に自分たちで気付いてもらうような取り組みをしています。
参加した農家は、普段あまりあからさまに語ることがない夫・妻のそれぞれの考えていたことに興味津々でした(ケンカにはなりませんでした)。活発な話し合いが展開され、相互理解と家庭内で相談してから意思決定をすることの大事さに気づいたようでした。