ZIM-SHEPプロジェクトニュースvol.19「マショナランドウエスト州とマシンゴ州でのジェンダー研修」

2022年8月2日

2022年7月

2022年7月に、ZIM-SHEPではジェンダーについての講師研修を実施し、農家研修の視察を行いました。今回は活動の第3グループであるマショナランドウエスト州と、マシンゴ州で実施しました。講師研修の参加者は、州職員、県職員と、普及員でした。

研修では「家事労働と農作業の役割分担状況」「家庭内での資産に対する決定権はだれが握っているのか」「一日の男女の日課」などを可視化する演習を行いました。この活動の目的は、農家自身に限りある労力、時間、お金などを家庭内でうまく配分し、意思決定を家庭内で一緒にしていくことの重要性に気づいてもらうことにあります。

研修の最初に農家に「ジェンダーとは?」というお題を投げかけたところ、「人権」とか「男女同権」とかいう反応がありました。しかし、研修での演習を進めていくうちに、議論は日々の家事労働や農作業についての具体的なものになりました。農家は話し合いを通じて、家事労働の中でも負担が大きい薪拾いなどの作業を家庭内で分担することで、より多くの時間を農業生産活動に費やすることができるという結論に至りました。演習を楽しみながら新しい気付きを得ることができたようです。今回灌漑スキームのメンバーで集まってやったような話し合いを、各々の家庭内でも行うことを宿題とし、ジェンダー研修は終了しました。

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講師研修の様子

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女性たちの演習の様子

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男性たちの演習の様子

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男性たちの発表内容と女性たちの発表内容を比較する普及員

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州職員がその日の議論のまとめをしている様子

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ジェンダー研修のお礼に踊りを披露する女性農家たち