ZIM-SHEPプロジェクトニュースvol.23「マショナランドウエスト州とマシンゴ州において市場調査を実施」

2023年1月12日

2022年11月、12月

ZIM-SHEPはマショナランドウェスト州では11月8日から11日、マシンゴ州では11月30日から12月2日まで市場調査を実施しました。この活動では農家、普及員がローカル市場、寄宿学校、病院、宿泊施設、研修所、農業資材業者などを訪問しました。

農家と普及員は販売先候補から園芸作物求められる品質、量、出荷頻度、支払い手段、支払期日などの情報を収集しました。また、農業資材屋ではどのような資材が売られているのかについて聞き取りを行い、さらに団体で購入することによる特典(配達無料、品種や農薬、肥料などの展示圃の設置など)についても聞き取りました。

この参加型の市場調査は、ZIM-SHEPプロジェクトがお膳立てしたもので、以前実施された講師研修で訓練された普及員が、8名の農家代表を支援しながら実施しました。同行した本省ZIM-SHEPチーム、州職員、県職員は、この活動を見守りながら、要所要所で支援しました。

農家はこの活動に参加する前に、自分たちの灌漑事業地で、普及員と一緒に市場調査のリハーサルを行ってから参加しました。受け答えの練習を練習してから参加することで、より自信をもって販路候補者と受け答えができ、限られた時間を有効に使うことができました。

農家たちは、このプロジェクトで支援された市場調査の後、自分たちで市場調査を実施します。また、市場調査に参加した農家の代表は、販路候補から仕入れた情報を灌漑事業地のほかの農家に共有し、どの作物をグループとして作るのか選び、作物栽培販売グループを作ります。各グループは作物カレンダーを作り、グループとして計画的な生産・販売を目指します。

この市場調査に参加した普及員の「今朝ここについた時は、農家は少し怖がっていた。でも市場調査を実際やってみた今、もう怖いなんて思わなくなった!」というコメントに農家は同意し、「ここからビジネスとしての農業を始めるのだ。」とモチベーションも上がりました。

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全寮制の学校で野菜の調達について聞き取る農家

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全寮制の学校で野菜の調達について聞き取る農家2

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公設市場で聞き取りをする農家

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公設市場で聞き取りをする農家

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病院での野菜の調達について聞き取る農家

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資材業者で聞き取りを行う農家