【秋田県】新屋高校SDGsフェスタに参加しました!

2022年1月12日

フェスタの看板

 昨年12月26日に開催された「新屋高校SDGsフェスタ~学ぼう!はじめよう!SDGs!~」に参加しました!当日の様子をご紹介します。
秋田県立新屋高等学校の阿部大輔先生は、JICA東京が提供したSDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)の教材を活用して授業を展開してきました。
本イベントは新屋高校の生徒会執行部14名が中心となり、阿部先生と二人三脚でSDGsへの理解をさらに深めることを目的に開催されました。10月下旬から構想を始め、約2ヶ月の準備期間を経て実施に至ったそうです。当日は寒波により雪が降り積もる荒天にも関わらず、小学生9名、中学生2名、高校生3名、一般5名、他見学6名の25名が会場に足を運びました。フェスタはSDGsトランプ、SDGsすごろく、防災クロスロード3種類のカードゲームを通してプログラムが進みました。

さまざまなゲームを通して”SDGs”を学ぶ

会場の様子

「SDGsトランプ」は、配られたSDGsのロゴが描かれたトランプの中からババ抜きと同じルールで2枚ペアになるトランプを出します。例えばSDGsのゴール5「ジェンダー平等を実現しよう」のカードがペアになった場合、あらかじめ準備されていたSDGs問題カードから「ゴール5」のカードを開き、書いてある指示に従います。指示の内容によっては隣の人からカードを引いたり、別のSDGs問題カードを引いたり、最後には大逆転もあり得る展開性のあるゲームです。

SDGsすごろくゲーム

 「SDGs防災すごろくゲーム」は、すごろくにちりばめられたSDGsのゴールごとに問題に答えてポイントするゲームです。この問題はゴールごとに生徒会執行部メンバーが秋田県に関する問題を作成しました。例えば、ゴール6「安全な水とトイレを世界中に」では「秋田県における湧き水の数は?」、ゴール12「つくる責任、つかう責任」では「秋田県の一日の食べ残しの量は?」という具合です。すごろくをしながら、秋田県におけるSDGsの状況や取組について楽しく学ぶことができました。
 「防災クロスロード」は、災害に関連する様々なシチュエーションを想定して2択のうち1つを選ぶものです。例えば、「10分後に津波が来るという状況。あなたは近所にいる知り合いのおばあさんのことが気になります。あなたはおばあさんのところに駆け付けるか、駆け付けないか。」というもの。皆さんならどちらを選択するでしょうか?各テーブルでは小学生、中学生、高校生、大人がそれぞれの意見を出し合い、多様な価値観を共有することができました。

新屋高校からSDGsを発信!

参加者の集合写真

生徒会執行部のメンバーがグループごとにファシリテーター役を担当してくれたことで、ワークショップはスムーズに進みました。参加した子どもから大人までSDGsへの理解を深め、様々な参加者との意見交換を通していろいろな視点から考えることができているようでした。新屋高校はSDGsの観点から行動することに積極的な姿勢を見せており、11月には秋田県のSDGsパートナーとしても認定されています。
 SDGsフェスタの他に新屋高校のユニークな取り組みとしては、来年度からジェンダーレス制服が導入され、制服が選択制になることが挙げられます。男子の「スカート」や「リボン」などの選択も可能になり、個性に合わせてさまざまな制服の組み合わせを考えることができるようになるそうです。新屋高校の今後益々の活躍に期待しています!

(JICA秋田デスク 野口)