【開発教育支援事業】「JICA国際協力中学生・高校生エッセイコンテスト2021」合同表彰式を開催しました!

2022年2月9日

2022年2月5日(土)、JICA国際協力中学生・高校生エッセイコンテスト2021にて、東北5県(青森県・岩手県・秋田県・宮城県・山形県)の生徒の皆さん・学校への表彰式を開催しました。
(新型コロナウイルス感染拡大を踏まえ、オンラインで開催しました。)

中学生・高校生が考える「私たちと地球の新しい未来」

 身近なところで発見した地域や地球の課題、遠く離れた国で出会った新しい価値観、新型コロナウイルスがもたらしたもの…など、様々なテーマを捉えたエッセイが、今年も国内外から多数寄せられました。東北5県から、中学・高校より3,335作品のご応募を頂きました。うち26作品が受賞、宮城県・山形県からはそれぞれ1作品が全国賞に選出されました。
たくさんのご応募、ありがとうございました!

同じ世代、同じではない考え

菅原光貴さんによる作品朗読

齋藤花音さんによる作品朗読

 受賞者の紹介・表彰後、「審査員特別賞」を受賞した菅原光貴さん(酒田市立第一中学校)・齋藤花音さん(宮城県仙台二華高等学校)による作品の朗読が行われました。
自身が住む酒田市の海で見た海洋プラスチックがきっかけで、SDGsに対する関心が高まり始めた菅原さん。問題を解決するために、まずは自分が変わることで周囲の人を変えられるよう、意識と行動が変化していったそうです。
 齋藤さんは、ホームステイ先で直面した出来事を題材としたエッセイで、世界で起こっている問題が一気に身近になった経験を紹介しました。コロナウイルスの感染拡大によって世界各国の訪問は難しくなった一方、オンラインツールの普及が人同士の距離を近づけてくれたため、世界の様々な地域で起こっている問題を「自分事」として考えられるようになるのかも知れません。

共通のテーマを掘り下げてみると

地球ひろば紹介とワークショップ

全員で記念撮影①

全員で記念撮影②

 閉式後は、JICA地球ひろば(東京都)からの中継によるオンラインワークショップを実施しました。地球案内人・安原良太郎さん自身のモザンビークにおけるJICA海外協力隊としての活動経験から、SDGsゴール4“質の高い教育をみんなに”を題材として、日本で生活していると意識しにくい「字が読めるとできること/できないこと」を考える機会となりました。また、「識字率を改善するにはどうすれば良いか?」という問いについて「彼らの好きなお笑いと関連させるのは?」「カプラナ(モザンビークの伝統布)を活用したポルトガル語圏へのビジネスにつなげるのは?」など、それぞれのアイデアを共有し合うことで、国際協力活動の形がより具体的に浮かび上がりました。
 ワークショップ後、生徒の皆さんからは「色々な人の考え方を知れて良かった」「誰かの力になるための行動をしたいと思うようになった」というコメントを頂きました。知ること・行動すること、双方の大事さを改めて考える時間になりました。
ワークショップまでご参加頂いた皆さん、ありがとうございました!

※2022年度のエッセイコンテストテーマは、下記ウェブサイト「JICA地球ひろば」にて公開しています。来年度も、東北の皆さんのご参加をお待ちしています!

2021年度 青森県・岩手県・秋田県・宮城県・山形県の受賞者・受賞校の皆様

【審査員特別賞】※全国賞
宮城県仙台二華高等学校 齋藤 花音さん 「世界問題を自分のことへ」
酒田市立第一中学校 菅原 光貴さん 「自分達の地球は自分達で守る」

【独立行政法人国際協力機構東北センター所長賞】
七戸町立七戸中学校 小田 創也さん 「自分ができる活動を」
松風塾高等学校 山本 大貴さん 「誰かの捨てたゴミ」
一関市立東山中学校 石川 千智さん 「地球に住むということ」
岩手県立花巻北高等学校 小林 拓史さん 「ボールよ届け!子どもたちの元へ」
宮城県仙台二華中学校 髙橋 怜楽さん 「変わるもの・変わらないもの」
聖和学園高等学校 久慈 未来さん 「差別」
湯沢市立稲川中学校 佐藤 星空さん 「国際社会の一員として」
聖霊女子短期大学付属高等学校 工藤 桃愛さん 「海のために。」
山形県立酒田東高等学校 渡部 美晴さん 「フード・イノベーションを起こせ」

【佳作】
八戸工業大学第二高等学校附属中学校 角田 陽菜さん 「関心と「少しだけ」」
青森県立青森東高等学校 石久保 芽生さん 「私に寄付してください」
青森県立八戸北高等学校 薮田 紗希さん 「「服」から考える国際問題」
岩手県立花巻北高等学校 藤田 若葉さん 「三度の食事を摂るということ」
尚絅学院高等学校 河村 幸子さん 「ハグでつなぐ地球と未来」
宮城県仙台東高等学校 及川 琴葉さん 「自分らしく生きられる世界へ」
宮城県富谷高等学校 下屋 春乃さん 「相手の立場に立つことで」
聖和学園高等学校 佐藤 美智花さん 「地球を救うヒーロー!?」
聖和学園高等学校 池添 聖佳さん 「コロナウイルスと紛争」
山形県立山形東高等学校 黒沼 優花さん 「国産国消 消費する責任」
山形県立鶴岡南高等学校 渡部 桃子さん 「ウイルスに学ぶ」

【岩手県青年海外協力協会会長賞】
岩手県立花巻北高等学校 田村 綾也さん 「みんなでやれば可能になる!」

【宮城青年海外協力協会会長賞】
聖和学園高等学校 成田 彩実さん 「世界の子どもに平等な教育を」
宮城県富谷高等学校 阿部 百花さん 「コロナ禍の中の私たち」

【特別学校賞】
(岩手県)盛岡中央高等学校
(宮城県)東陵高等学校
     宮城県仙台東高等学校
     宮城県富谷高等学校
(秋田県)聖霊女子短期大学付属高等学校

【学校賞】 
(青森県)七戸町立七戸中学校
     八戸工業大学第二高等学校附属中学校
     板柳町立板柳中学校
     松風塾高等学校
     青森県立田名部高等学校
     青森県立八戸北高等学校
(宮城県)尚絅学院高等学校
     聖和学園高等学校
(秋田県)能代市立能代東中学校
(山形県)山形県立谷地高等学校
     山形県立鶴岡中央高等学校