2021年度は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、教師「海外」研修の代替として教師「国内」研修を実施しました。茨城県と栃木県から教員5名が参加し、座学やワークショップ、国内近県(茨城県・栃木県・埼玉県)でのフィールドワークを通し、SDGs(持続可能な開発目標)や多文化共生と自分たちの地域の課題について学びました。
2021年8月に実施したフィールドワークでは、茨城県、栃木県のSDGsや多文化共生に関係のある団体を訪問しました。
茨城県では、外国籍住民が多い常総市を訪れ、茨城NPOセンター・コモンズの横田能洋代表から、多文化共生社会をつなぐ架け橋として、同団体が取り組んでいる活動についてお話を伺い、参加者と横田代表の間で、外国にルーツを持つ子供たちに教員として何ができるのかについて意見交換も行いました。(写真1)また、外国にルーツを持つ子供たちの現状を学ぶため、ブラジル人学校(エスコーラ・オプション)を訪問し、小・中学生と高校生に対し交流授業を行いました。(写真2)
栃木県では、栃木県国際交流協会を訪れ、「やさしい日本語講座」を受講。参加者は「自分のクラスにいる外国籍生徒の保護者に面談の連絡をする」という課題に取り組みました。わかりやすい言葉や表現に言い換えたり、書き換えたりする体験を通して、相手の立場になって人と接する大切さを再確認し、多文化共生について理解を深めました。また、SDGsの達成にも貢献する資源循環システムの実践事例を学ぶため、芳賀町の有限会社ドンカメを訪問しました。小久保行雄社長から、生ごみや食品廃棄物から堆肥を作る事業、東ティモールでのJICA草の根技術協力事業についてお話を伺いました。参加者からは、「SDGsに取り組む身近な企業として授業で取り上げたい。」という声が聞かれました。(写真3)
写真1
写真2
写真3
学校名 | 氏名 | 担当教科 /学年 |
報告書(PDF) |
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栃木県宇都宮市立 上河内西小学校 |
田代 幸恵 | 全科 4年生 |
身近な環境とSDGs(PDF/541KB) |
茨城県つくば市立 並木小学校 |
西村 凌 | 全科 6年生 |
「SDGsとは何だろう」-わたしたちにできることは-(PDF/661KB) |
栃木県宇都宮市立 泉が丘中学校 |
仙波 千浩 | 英語/学活/道徳 2年生 |
「主体性を育む国際理解教育-世界を変えられるのは私-」(PDF/676KB) |
つくば国際大学 高等学校 |
岡﨑 倫子 | アドバンスエリア 2年生 |
持続可能なあなたと私の未来 with コロナ(PDF/975KB) |
栃木県立 足利工業高等学校 |
山﨑 さくら | 外国語(英語) 3年生 |
「The Bitter Truth about the Chocolate」(PDF/540KB) |