所長挨拶

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JICAが様々な場所で様々な国際協力活動を展開させて頂いている中、JICA筑波のホームページにアクセスして下さったことに御礼申し上げます。

開発途上国の支援を実施しているJICAの施設がつくば市にあるのは何故? 何をしているの? そんな疑問をお持ちの方も多いと思います。

JICAの前身の活動を含めれば60年以上の歴史がある日本の国際協力ですが、JICAが設立されてからも既に40年を超えました。この中では、2012年に中小企業海外展開支援事業が追加されるなど、日本の発展、世界の発展、とともにJICAの事業展開も変化し、拡充してきました。
その中で、開発途上国のリーダーになってゆく人々が日本で学び、日本の技術のみならず、その社会や人々も知って頂くことができる「研修員受け入れ事業」は、最も歴史があるJICA事業の一つです。毎年1万人以上のリーダーとその候補者たちが日本全国で研修に励んでいます。
そして日本全国に展開するJICAの国内拠点はこの「研修員受け入れ事業」実施の現場になります。
特にJICA筑波では1961年から茨城県内で農業分野の研修事業が展開されたことを前身として、1981年には今のセンター施設を完成させてこの事業を拡充してきました。現在あるJICA国内拠点の中で最も歴史ある施設であり、毎年約800名の研修員の方々を受け入れています。
筑波研究学園都市内に位置するのは、都市内の様々な研究機関や筑波大学などのご協力を頂きながら質の高い研修事業を実施する為です。また比較的広い敷地を活かして農業分野の各種実習を行える施設となっています。

一方で、日本の国際協力は協力する側の「日本も元気にする」工夫が求められています。日本全国で培われた技術や知見が開発途上国のリーダーたちに伝えられて活用され、彼らと日本社会が繋がるネットワークが拡充されることで日本各地の経済や文化の国際化にも役立つように、いわゆるウィンーウィンの協力になる、そんな形でお役に立てないか、JICAは考えています。
この為、JICAの国内拠点は日本の各地域を分担して、地域の皆さまに積極的にアプローチして国際協力にご参加頂けるように努めています。JICA筑波は茨城県と栃木県を担当しています。
地域の皆さまと、研修員受け入れ事業の他、青年海外協力隊事業、中小企業海外展開支援事業、草の根技術協力事業、グローバル人材育成の為の開発教育支援事業、などを一緒に、さらに元気に展開して行きたいと願っています。

駅から遠いセンターであることが、両県の皆さまへのアプローチ(及び皆さまのご来訪)には難点となっていますが、それを乗り越える工夫や努力をして行きます。
人の往来のみならず、インターネット、電子メール、なども駆使して皆さまにとって馴染みのあるJICA筑波になれるように努力してまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

2017年5月9日
JICA筑波国際センター
所長 高橋政行