PIREDD Kwilu森林減少ドライバー調査

2022年11月19日

10月31日から11月13日の日程で行われたクウィル州ドローン研修と並行して、森林減少ドライバー調査が行われました。
ドローンの飛行訓練を兼ねて、プロジェクト事務所所在地であるキクウィット市(Ville de Kikwit)周辺に纏まって森林が残るREDD+優先ゾーンにおいて、既存の大規模森林減少のモニタリングシステム(Hansen Global Forest Change)で検知された森林減少アラートサイトについて、実際に現地付近まで行き、ドローン撮影により樹冠を観察して、森林減少・劣化の状態について現地確認を行いました。さらに、森林減少の実態と要因(ドライバー)について、近隣の村落で聞き取り調査を行いました。
調査では、プロジェクトメンバーが州政府職員へデモンストレーションを行い、その後、州政府職員が人々に対して聞き取り調査を行うトレーニング(OJT)を実施しました。
ドライバー調査により、最近起こっている森林減少・劣化の要因を具体的に把握できることから、州政府による森林減少・劣化対策アクションの基礎となるPAM(Policy And Measures/政策と施策)が具体的に検討できます。
今後は、他のREDD+優先ゾーンでもドライバー調査を行い、調査結果を蓄積することで、州としてのREDD+に係るPAMの検討を促進します。また、このようなサイクルを実施・継続していけるよう、州政府関係機関の能力と体制強化の支援も検討しています。

クウィル州ドローン研修の記事はこちら

【画像】

森林減少アラート地

【画像】

タブレットを使って聞き取り結果を入力する州政府職員(手前2名)