【Ethio-SHEP】SHEP National Workshop及び、最終の合同調整委員会(JCC)会合の開催

2023年1月16日

2022年12月

2022年12月23日、Ethio-SHEPは、プロジェクトの最後を飾る活動となる、SHEP National Workshopを開催しました。Workshopには、これまでプロジェクト活動に深くかかわってきたカウンターパートの他、他ドナーやエチオピア種子協会代表など、エチオピア国内の様々なステークホルダーが参加しました。

まず佐宗チーフアドバイザーから、SHEPアプローチのコンセプトと、Ethio-SHEPプロジェクトの概要について説明した後、古川専門家より、プロジェクトの6年間の活動の結果、対象農家の園芸作物栽培による収入が2倍以上に増加したこと、収入向上の背景には、適切な栽培技術の適用による収量の増加や、市場ニーズに合わせたことによる販売単価の向上があることが説明されました。

また、連邦レベル・州レベルのカウンターパートより、Ethio-SHEPプロジェクトの成果を受け、SHEPアプローチが農業省の園芸作物普及パッケージに採用されること、また、州や県農業局のイニシアティブで、プロジェクト対象外のグループにもSHEPを使った活動を展開していることが発表されました。

その後、Ethio-SHEPプロジェクトがなぜ成果をあげられたのか、この成果をどのように継続していけるのか等、参加者が活発に意見を交換しました。

同じ日の午後には、プロジェクト最後のJCCが開催されました。前回のJCCが行われた2022年8月以降に実施された活動の説明とともに、プロジェクト終了後の成果の持続性を評価するための上位目標の指標について議論されました。カウンターパートは、SHEPアプローチの政策への反映や、スケールアップ活動の継続等を行い、上位目標の指標を必ず達成したいとの意欲を示しました。

プロジェクトからのメッセージ

エチオピアは、2年程続いた北部の内戦がようやく停戦となりましたが、治安状況も経済状況も引き続き厳しい状態となっています。この状況下での活動継続は、容易ではありません。そんな中で示されたカウンターパートの意欲に敬意を表すとともに、今後の彼らの活躍に期待をしています。

最後に、これまでプロジェクトをご支援くださった皆様に、心から感謝を申し上げます。どうもありがとうございました。

【画像】

発表する佐宗チーフアドバイザー

【画像】

プロジェクトが作成した教材・ガイドライン

【画像】SHEP National Workshopの参加者達